重大な病気を見つけられてしまった私。
例の茶髪医師が症状の説明をした後、待合室で待っていると、もう一度隣の診察室から呼ばれた。
この隣の診察室は、院長の診察室ということで、人気も高く待っている行列もひときわ長い。
朝からずっとお待ちの患者の皆さんからの、何であの人がが自分たちよりも先にここに入っていくの?という非難の視線を浴びつつ、さっきから隣の診察室を何度も出たり入ったりしている私がのこのこと呼ばれて入っていった。
院長に説明によれば、肋骨内の空間(胸腔というらしい)に本来いっぱいに膨らんで収まっているはずの肺の先端が破けたために萎んで1/3ほどの大きさになってしまっているとの事。(CT画像でも見事に縮んでいた)
そこで胸腔にチューブを通して陰圧をかけ(要するに肺の外側の空間の空気を吸い出して)肺を外側に引っ張って広げる処置をする。そのまま5~7日引っ張って、穴が自然にふさがったらチューブを外すとの事。
ところで、この説明をしてくれた院長がまたビックリ。
外見はふた昔ほど前に王子様といわれた三枝成彰に似たイケ面だが、気がつけば左耳にピアスが。。。
やっぱりこの病院チョット心配。
しかし土曜日だし、カミサンとは冷戦中だし、ということで選択の余地のない私は、その場で入院を承諾する以外の道がないかのように、運命に引き寄せられてしまった。
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ちなみに入院と言えば3年ほど前にすでに経験済みである。
そうとなれば、ひとまず準備をしなければということで、急いで家に帰り、バッグに着替えを詰め込み、リュックには、パソコン、本、ノートなどを詰め込む。
おじいちゃんには、しばらく入院するけど心配要らないと告げ、カミサンにもしばらく入院なので飯は要らないと業務連絡mailを流す。
そのまま、荷物を担いで、チャリンコで病院にとんぼ返り。
病院ではすぐに病室に通され、午前の診察が終わったらチューブ通すからといわれしばし待つことに。
通されたのは4人部屋。ベッドサイドには入院セットとして、かごに入ったスリッパ、コップ、歯ブラシ、歯磨き粉、イヤホン。(これが入院するともれなく付いてくるらしい)
前回の入院では確か2人部屋だったなあなどと思いながら、天井からつるされたテレビを見上げ、壁のコンセントにイヤホンをつなぎ、ベッドの具合を確かめる。(おっとベッドは電動で上下するぞ!!)
そうこうしているうちに、すぐに昼食。食事は今回も完全に普通食だ。
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2時ごろに院長と看護師さんが病室に現れると、ここでチューブ通すからといわれあっという間にベッドが簡易手術台になってしまった。
局所麻酔(もちろん注射)のあと、メスがでてきて脇の辺りを切っていく。
(1cmくらいらしい)そして何かを押し込んでいく。最後のところで、ここはチョット痛いけど我慢してというや否や、ズボッと何か来た。
ウグッてな感じで身をよじる痛さ。そしてハイ通った。
この最後のところが良く聞こえなかったが、筋膜と言うのだろうか、名前は何でもいいが、とにかくそこはグキッと突き破ったってな感じでさすがの私も冷や汗が出た。
(筋膜を破る道具を後で見せてもらったが、やる前に見なくてよかったて感じ。先端が細い注射器のような針かと思っていたら、ショットした箸の先ぐらいはある太さのしかも余り鋭利ではない先端は、刺すというよりも突き破るための道具だ!)
気がつくと太さ1cm以上の透明なビニールチューブが生えていた。
さらに処置は続き、ビニールチューブを3箇所ほど脇腹に縫い付けて固定するという暴挙に。
この間10分あっただろうか?
その後ビニールチューブは小型電気ストーブほどの大きさの吸引機に繋がれ肺がかつてあった隙間に陰圧をかけて徐々に引っ張るとのコト。
入院前の説明では、陰圧で引っ張る以外は普通にしていていいということだったので甘く見ていたが、電気ストーブは持って歩かないといけないとのことで、かなり憂鬱。
それでも、ストーブさえ持っていれば、ウロウロできると言うことで、寝たきりではないのがせめてもの救い。

