パスポートの整理をしていたら、初めての海外出張のことを思い出したのでひとつ。
仕事で海外に出かけることになったのは、以前勤めていた商社が初めてでした。
商社に勤めて2ヶ月目の出来事です。
それまでも海外などはあまり経験のない私。パスポートは今の妻(といって昔の妻がいるわけではない)と結婚した時に出かけた新婚旅行のときに取っていた。(当時は5年もの)
そこに押されたスタンプもその時に捺してもらったものだけというものでした。
上司から「来週出張に行って来い」といわれた時のうれしさ。初めて仕事で海外に行く。これで国際派ビジネスマンになれると勢い込んで、「ハイ!!」といったものです。
出張先は台湾。世界最強といわれる日本のパスポートを持っているとこの国はビザなしで渡航が許されます。ただひとつの条件を除いて。
当時台湾へは、羽田から中華航空(チャイナエアライン)が出ていました。
午後の便に乗るべく、私と同僚の2人が、意気揚々と会社を出て空港に向かい、ワクワクドキドキとしながらも、搭乗券を受け取るべくパスポートとチケットを空港カウンターに出すと、なぜかカウンターのきれいなお姉さんが私を呼んだんです。
そしてそのきれいなお顔にはまったく似つかわしくない、衝撃の一言を私に突きつけました。
「お客様のパスポートは有効期間が残り3ヶ月です。」
そんなことは百も承知の私。「はあ?」というと、なんとかの国では、ビザが要らない代わりに、パスポートの有効期間が6ヶ月以上ないとダメだというのです。
それでも何とか食い下がる私。「何とかする方法はありませんか?」
「ビザがあれば大丈夫です。」
ではビザを今から取ってきます。
そんなこと言っても、羽田から領事館に行くだけでも時間がないのに、「お宅の国に行きたいんでビザください。」といって「ハイそうですか」とビザをくれるはずもなく、あえなく断念。
こんなどじをしでかした私に対して、その後末永く付いた称号は
「ウルトラクイズのように 海外旅行の支度して、空港で追い返された男」というものでした。
トホホ。
しかしこのまぼろしの出張ではもうひとつの悲劇が待っていた。
この出張のミッションのひとつに、「台湾から仕入れた不具合品を返品して、新しいものに交換してもらう」というものがあった。
単に国際宅急便で送ると費用がかかるので、せっかく行くなら、ハンドキャリーで持って行けということだったのだが。
ということで、今回海外出張用に新調したトランクの中身のほとんどはこの返品物。残りのわずかなスペースに私のお着替え様ご一行が挟まっていたのだが、このミッションまでも断念するわけには行かない。
そこで空港で入手した紙袋にお着替え様ご一行はお引越し。そして私と一緒に負け組みとして、飛び立つ飛行機を手を振って見守ることに。
唯一新調したトランク様だけが、中身の不具合品を抱えたまま、同僚とともにかの地へと飛び立って行ったのだ。
かの地に着いた同僚はもちろんターンテーブル(飛行機に預けた荷物が出てくるところ)の前で、自分のトランクと私のトランクを待ち構えていたのだが、どちらもまったく出てくる気配なし。
一番最後になっても出てこない。すると空港職員が手招きしている。
のこのことそちらについて行くと、なぜか個室に2個のトランクが。
かの寛大な島では、当時ビジネスだというと税関で手荷物を見られることはまず無いといっていいのだが、さすがにトランク2個は不審がられたようだ。
中身を空けて、
「この国で買ったものが不具合だったから、交換してもらうために持ってきた。」
というようなことを、必死で説明(本人曰く英語で言ったらしい)するも
「こんなものが台湾で作れるはずがない。お前隠してこれを持ち込もうとしたな!!」
と職員。
「ここに Made in Taiwanって書いてあるだろう。」
といっても信じてもらえず、明らかに密輸団の不審者としての尋問が2時間も続いたそうだ。
同僚は、このまま言葉も通じない国でもっと寂しい個室に拘留されるのでは と顔が引きつっていたそうです。
簡単に海外に行ける時代ですが
海外に行く時には、いくら最強のパスポートを持っていても、
守らなければならないルールがあるようです。
お気をつけて ・・・・。

私も一身上の都合(笑)で良く中国に行きますが
荷物を開けろと言われたときはビビリました。
先に行っていた長女(当時1歳)のオムツをかさばるからとバラし、トランクいっぱいに入れていきました。
普段は出口でそんなこと言われないのに、後にも先にもその時だけ開けろと言われ、ご開帳。
オムツと理解してもらうまでドキドキでした・・・
日本語でオムツオムツと言いまくってましたよ、私(苦笑)
長くなりました・・・m(_ _)m
しかし、ウルトラクイズ・・・(笑・失礼しましたっ!)
フランスの義兄は、出発日当日にパスポートの有効期限が既に切れていることに気がつき、あちこち走り回り、なんと、その日のうちにパスポート更新に成功、無事に出発。
日本だったら無理です。
本来不可な事も、可にしてくれるフランスのお役所・・・ソフトです。
元同僚の方、二度と海外出張は行きたくなくなってしまったのでは。
咲咲親父さん
別にたいしたもの持っているわけではないんですが、あの雰囲気いやですよね。ビックリしたのは、オーストラリアに行った時の検査でした。
あの国は食べ物を持ち込んじゃいけないんですが、機内で出されたお菓子をカバンに隠し持っていたのまで、バレて全部中身をチェックされました。どうやって分かっちゃうんでしょうかね?
タヌ子さん
すごいですね。即日でパスポートの交付なんて。さすがフランスです。
ところで同僚はというと、私の『ウルトラクイズのような男』と同じように『密輸犯として取り調べられた男』という名誉ある称号を獲得し、自称海外出張の達人になっていました。